ロゴ<七筅>とブランドカラー

第1話:nana’s green teaのロゴとブランドカラー

どこのお店にご来店されても、まずお客様をお迎えするのは、nana's green teaのロゴ。
そして、nana's green teaを思い浮かべる時に、なんとなく思い起こされる色合いや雰囲気があるのではないでしょうか。

今回は、そういったロゴや、雰囲気を作るためのブランドカラー(ブランドのテーマカラーのようなもの)についてご紹介します。

nana's green teaというブランドを立ち上げた時、まず最初に基本となるロゴとブランドカラーを作りました。

nana's green teaがこれからどういったお店として成長していきたいのか、そして「100店舗を展開するためのデザイン」として、どのような雰囲気が適切かを考えてデザインされています。



〈ロゴ〉
店舗入り口や、ドリンクのカップなどにあしらわれているこのマークが、nana's green teaのロゴです。

お茶を点てる道具である「茶筅(ちゃせん)」がモチーフになっています。
よく見ると、穂先が七つに分かれた茶筅になっており、これは社名である「七葉」の「七」を表現したものです。
「七つの筅」ということで、私たちはこのロゴを「七筅(ななせん)」と呼んでいます。

nana's green teaのコンセプトを体現し、ブランドの本質を突いたシンプルなイメージに落とし込みました。

抹茶・日本茶を象徴するものとして、お店で使う茶道具の一つである「茶筅」を選びましたが、”和”に限定されることなく、もっと幅広い世界でスタンダードに勝負できるものにしようと考えてデザインされています。


〈ブランドカラー〉
ブランドの印象を決定づける色ですので、さまざまな色を検討しました。
そして、行きついたのは「黒」。
茶人である千利休が好んで使用したといわれる「黒楽茶碗」に由来します。

千利休は趣向を凝らした派手なものではなく、要素を極限まで削ぎ落した簡素で質素なものにこそ、本質的な美しさがあると考えました。
「楽茶碗」は、ろくろを使用せずに手とへらだけで作られた茶碗のことで、わずかに歪んでいたり、厚みがあったりするのが特徴です。
そういった自然な造形の茶碗は、まさに本質的に美しいものでした。
そして千利休は、楽茶碗の中でも、抹茶の深い緑を引き立てる黒の茶碗をとりわけ好んで使ったと言われています。

「深い緑」を引き立てる「黒」、そして黒を最も引き立てるのが「白」。
nana's green teaの店内や器などは、そうした意図のもと「黒」を軸としてシンプルな色合いで構成されています。

次回お店にいらっしゃったときはぜひ、お店の中にある「黒」と「白」を探してみてくださいね♪

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